私的伯林日記
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ベルリン5日目!そしてまた・・・
ベルリン滞在5日目、午前中に再び先生のもとを訪れました。別れ際に先生はお祝いにと記念のお品をくださいました・・・先生のふるさとで花嫁に贈りものをする習慣があってとおっしゃってくださって、これからのあなたの人生がよいものになるように祈っているからと・・・やはり涙が出てしまいました。先生の温かなお気持ちに触れてとお別れしなければいけない寂しさ!次の再会をお約束して失礼しましたが、先生とお別れする時にはさびしい気持ちでいっぱいになります。でもまたお会いできた時に成長できているよう、積み重ねていかなければという気持ちにもなりました。
そしてお昼からベルリンの動物園、ZOO(ツォー)に行ってきました。何度もそばを通りながら、いつでも行ける気がしてまだ1度も訪れたことのない場所でした。2人で今回のベルリン滞在最後の日に行こうと相談していました。
ベルリンでも街の中心にあるこの動物園ですが、中に入ると本当に緑でいっぱい、広々としています。この日もたくさんの家族連れが訪れていました。たくさんの動物が自然により近い形で過ごしているように思いました。そして中でも1番に会いたかったのが白熊のクヌート!母熊が育てるのを拒否してしまったために、飼育係の人が親代わりになって育てたことで有名になった白熊です。テレビのニュースなどでかわいらしい姿を何度か見ていて、会えることを楽しみにしていました。今はすっかり大きくなっていましたが、まるでニコニコ笑っているかの表情で私たち来園者の前に姿を現してくれました。
  
     
 <生まれた時のクヌート(上)と今のクヌート、大人になりました>

そして少し遅くなったけれどランチを食べにアレクサンダープラッツ(広場)と近くへ。以前から気になっていたステーキハウスに行ってみました。素敵だなあと思っていたのだけれど、これまでなかなか訪れる機会がなかったのでした。その日もたくさんの人が来ていました。一番小さなサイズを頼んだけれど、おなかいっぱい。大きなジャガイモがまたとても美味しかったです。
 
    
 <ステーキハウスの様子と出てきたレディースメニュー。ボリューム満点!>

ゆっくりと過ごして近くを流れるシュプレー川沿いに歩いてアパートメントへ帰りました。途中は出店が出ていて週末の市が開かれていました。そして着替えをして国立オペラ座へ。チケットを取っていたベートーヴェンの「フィデリオ」を聴くためです。早めに出かけてオペラ座横のカフェでコーヒーをいただきました。そして懐かしいオペラ座へ!今回は人気のある公演のようで満席状態。そして素晴らしい演奏でした・・・!最後には歌手とオーケストラ、演出家のカーテンコールと指揮をしていたバレンボイムのカーテンコールがありました・・・!観客のスタンディングオベーションにゆっくり答えるバレンボイム!ベルリンに来たのだなあ・・・!その姿を見てじんと来ました。
国立オペラ座から再びシュプレー川沿いに歩いてアパートメントに戻り、今回の旅のことを想いながら遅い夕食をとりました。今の季節食べられる白アスパラガスを茹でてクリームソースと一緒に、ほかにも近くのスーパーで買い集めたもので作ったものを楽しみました。
  
  <6日間を過ごしたアパートメント。快適でした!>

次の日の朝、アパートメント出てテーゲル空港へ。戻ってきました!今はまた普段の生活に戻り、日々過ごしています。今回の旅で観たもの、聴いたもの、感じたことは、また私の宝物になりそうです。心の中が広々とした感じがしています。そしてまた・・・これからの生活を1日1日大切に過ごしていきたいと想っています。  
ベルリン4 日目!
ベルリンに来て4日目は午前中にクーダムという目抜き通りで買い物をしながら街をゆっくり歩きました。住んでいた時に大好きだった紅茶屋さんは別のチェーン店になっていて…以前は2階がカフェになっていて、お店の紅茶の試飲ができたのだけれど、今はお寿司屋さんになっていました。少し残念…
歩いているうちに時間がなくなって急いでアパートメントに戻りました。午後から知人と会う約束です。待ち合わせをしていろいろなところに連れて行っていただきました。結婚のことを本当に祝福してくださって、ご家族で歓迎してくださいました。
半日をどう過ごそうかいろいろに考えてくださって、まずいくつかの教会に連れていってくださいました…日本を発つ前にどこか行きたいところはないか?と尋ねてくださったので、教会や修道院を見たいですとお返事したのでした!観光書には載っていない小さいけれどその場所に根付ている教会を訪ねることができました。
そしてオラニエンブルガーシュトラーセという通りにあるノイエ・シナゴーグへ。ドイツでもっとも豪華で大きな規模を誇るユダヤ教教会だったところで、戦争によって爆破されてしまったけれど1995年に一部復元されたとのことでした。館内は記念館、常設博物館になってもいて一緒に見学させていただきました。
 
  <ノイエ・シナゴーグ前、警備が厳しい様子でした>
 
そしてもう1つ小さな教会を訪れました。こちらでは出店がたくさん出てのお祭りの様子でした。コーヒーをいただきながらいろいろ見て回りました。近くには手作りの飴を作っている工房が!型を取ってていねいに作る果物の形をした色とりどりの飴は懐かしい味でした。今もゆっくり大切にいただいています。
   
  <かわいらしい飴!ドイツでは飴を「ボンボン」と言います>

続いてつれて行っていただいた教会ではこの日、夕方6時半から夜の2時までコーラスのコンサートが続くお祭りがあるとのことでした。思い思いにおしゃれをしたコーラスの方たち、そして聴きに来ていた人たちで教会の中はいっぱい。飲み物やピザ、ソーセージなどが売られていて楽しんでいる人たちでいっぱいでした。8月の末には「長い夜の美術館たち」?と銘打って、夜遅くまで無料でベルリンの中にある美術館・博物館を見ることができる日もあったようです。以前、私も行ったことがあってお祭りのような愉しい1日でした。
  
  <教会付きの合唱団がメンデルスゾーンの合唱曲を歌っていました。素晴らしい演奏でした!>

1時間ほどコンサートを聞いた後、夕食をご一緒しました。つれて行っていただいたお店はベルリンで一番大きなシュニッツェルを食べることができるお店でした!「ルイの店」というお店で、オーストリア人の陽気なご主人が出してくれるシュニッツェルは大きなお皿いっぱいです。そしてほんとに美味しい!・・・シュニッツェルをたくさん食べた今回の旅の締めくくりにふさわしいものでした。あまりに大きいので持ち帰ってもよく、私たちも次の日にもう一度美味しいシュニッツェルを味わうことができたのでした。人気のあるお店で、1週間前から予約してくださっていたそう、ビールをレモネードで割ったものと一緒にいただきました。
 
<こちらはルイのお店のシュニッツェル!3人分ほどはありそうでした>

そしていくつかの心のこもったプレゼントをいただきました・・・!美しいガラスの器に入った蝋燭(奥様からです)、手作りのカレンダー(皆さんが住んでらっしゃるベルナウという場所のポストカードをいろんなところで買い集めて作ってくださったものです。我が家に飾られています。)、「ドイツの旅」という題名のCD、ドイツのポップバンドのものです。今回の旅の思い出に、そして毎日聞いたらドイツ語の勉強になると思うとお嬢さんからのプレゼントです。・・・ドイツ語を上手になるには練習の上に練習だよ!ドイツのことわざに「練習がマイスターを作る」というのがあって、とにかく練習だからね!とお父さんが笑いながらおっしゃていました。がんばらなくては!再会を約束してお別れしました。温かなお気持ちに触れてうれしい時間になりました。


ベルリン2日目、3日目!
ベルリンの2日目、この日は午前中、午後夕方からと何人かの方たちとご一緒しました。初めてお会いする方たちでしたが、一緒に食事をしたり、ベルリンの街を歩いたり和やかな時間を過ごさせていただくことができました。ベルリンに住んでいる方たちからの視点でお話を伺ったり、普段どんなふうに過ごされているかを伺って、興味深く感じました。ベルリンの知らない一面をまた知った気がします。お昼の間には滞在中のコンサートのチケットを取りにフィルハーモニーに行きました。室内オーケストラのチケットが取れて愉しみが増えました。朝、2人で前に私が住んでいたアパートのあたりまで散歩しました。小さなカフェができていたり、建物の下のスーパーがビデオ屋さんに変わっていたほかはほとんど変わらない風景で本当に懐かしかったです。
3日目の午前中はベルリンの先生を訪ねました。お会いできるのは1年ぶり。でもお変わりなく、やはり憧れの先生のままです。先生にお会いできるとたくさんのエネルギーをいただけます。音楽の素晴らしさと純粋に音楽を想う気持ち・・・それらをもう一度思い返しました。もっともっと勉強しなければ!その思いでいっぱいになりました。
午後から待ち合わせてクーダムでお土産を見に行ったり買い物をして・・・そろそろ帰り支度を考えなければいけなくなりました。
お昼をハーケッシャーマルクトというSバーンの駅近くのホーフの中にあるイタリアレストランで食べました。「ホーフ」というのは中庭のある集合住宅のような建物で、そのような建物を利用して、かわいらしいお店が入ったりカフェやレストランができて注目のスポットになっているよう・・・心地よく過ごすことができました。駅前にはオープンカフェや惣菜やパンを売る出店が並んでいました。そこでパテを買って、試しに夜、食べてみることになりました。
お昼からは再び知人の方にお会いしました。そして広々とした庭園に連れていっていただきました。この庭園は「世界の庭園」がテーマになっているそう!イスラム庭園、ベトナム庭園、韓国や中国の庭園のほか、日本の庭園もありました。すべての庭園がそれぞれの国の人がベルリンに来て直接関わって作ったものとのことで、どれも特徴がよくあらわれていて精巧に作られていました。お天気もよく、美しい緑の中を歩くのは本当に心地よい!途中、カフェでコーヒーをいただいたりゆっくり歩きながら風景を満喫しました。迷路の庭や遊具などもあって、家族連れの方たちが1日中過ごせる場所だからと案内してくださいました。そのあとにはご自宅にお邪魔してまた和やかな時間をご一緒させていただくことができました。
   
  <庭園には枯山水も・・・>   
    
  <1つ1つの庭園の間には広々とした「ドイツ庭園」があります>
夜にはフィルハーモニーの室内ホールへ。取っていたチケットのコンサートに行きました。シューベルト、ハイドン、シェーンベルクといったプログラム。本当にみずみずしい音!このような音に憧れていたのだ・・・と想いました。

ベルリンへ!
プラハから国際特急列車でやはり5時間ほどでベルリンに着きます。ホテルの側の停留所から20分ほどでプラハ・ホルショビチェ駅に着くことを調べてよい時間に出たはずだったのですが、朝の通勤ラッシュで道が混み、本当にぎりぎりで駅に着きました。路面電車は私たちが乗る電車のホームから反対側の出口に着いたので、そこからトランクを持って走っていくのはひと騒動!でも何とか間に合って、電車の旅が始まりました。
今回は6人がけの個室の車両で席が見つかり座りました。ドレスデンから女性が一人、途中から男性が1人乗ってらっしゃいましたが、快適に過ごすことができました。
しかしここでハプニングが!ドイツとオーストリアで使えるユーロパスとチェコのエスカーレーションパスというチケットで旅をしていた私たちですが、チェコとドイツの国境で女性の車掌さんにチェックを受けました。「このチケットはチェコでしか使えないから、国境からベルリンまでの料金を払うように」と言われて、ビックリ。チェコのエスカレーションパスは、日本で「他の国からチェコへ、チェコから他の国へ行く時に使うパスです」と聞いて買ったものでした。オーストリアからチェコに渡るときには使えたのに・・・!私はそう聞いていない、チェコから他の国にわたるときに使うものだと聞いているからと説明したり、英語で書かれた説明書きを見せても、チェコでしか使えないチケットだからの一点張りで全く聞き入れてもらえず・・・結局1日分残っていたユーロパスを見せると「これが正しいチケットよ」とチェックされました。本当はベルリンから1日遠出ができると楽しみにしていた分だったのですが・・・いろいろなことが起きます。
車窓からの風景を見ながらの旅もそろそろおしまい、電車は30分ほど遅れて到着。懐かしいベルリン中央駅です。新しくなった中央駅に去年訪れた時にはビックリしました。この日もたくさんの人が駅を行ったりきたりしていました。
 
  <ベルリンでは熊がたくさん!ベルリンの街の象徴です>
ベルリンではアパートメントホテルを予約していました。台所が付いていて自分たちで料理などもできます。着いてみると生活に必要なものはすべてそろっていて、とても便利でした。場所も地下鉄のすぐ近くでいろいろなところに行きやすいところ!国立オペラ座には歩いていくことができます。係の人(とても親切にしてもらいました)にいくつか説明を聞いて鍵を預かって、あとは自由に快適に過ごすことができました。
アパートメントに荷物を置いて、街を歩きながら必要なものの買い物とオペラ座に。ベートーヴェンのフィデリオのチケットを取ることができました。
  
 <国立オペラ座>
  
 <「パレス」と呼ばれていた建物が立て直されつつありました。ウンターデンリンデン通りの風景が少しずつ変わっていきます>

プラハ!
ウィーン南駅から出ている国際特急列車でプラハに向かいました。この列車はイスタンブールから出発してハンブルクが終点という長い長い道のりを走る列車です。途中、ドレスデンやベルリンを通過します。まず私たちはプラハで下車して2日間を過ごし、その後ベルリンを目指すことにしていました。
ウィーンを10時半くらいに出てプラハ到着は15時過ぎのはずが、やはり遅れて16時前にプラハ・ホルショビチェ駅に着きました。中央駅ではなく、国際列車はこちらの駅に到着するよう。(チェコ語は全く読むこと、聞くことができず、駅の名前もこのように聞こえたのだけれどということで書かせていただいています・・・間違えていたらお許しくださいね!)
地下鉄の端にあるこの駅からそのまま地下鉄で中央駅のインフォメーションに向かい、予約していたホテルの場所を尋ね、教えてもらいました。行ってみると日曜日も夜中まで空いている大きなショッピングセンターが近くにある場所でした・・・今回は旅をしていて思ったのですが、訪れたところはどこでもずいぶん遅くまでお店が開いていることが多くなっていました。以前は土曜日のお昼にお店が閉まったら、月曜日まで開かないということがほとんどだったのに・・・大きな街ではこのようなことが一般的になっているのかもしれません。
ホテルに荷物を置いてショッピングセンターで当座の買い物をしたあと、街の中心へ出かけてみました。路面電車に乗ってみましたがやはり停留所の名前が読めず、降りるところを通り過ごして街外れの方へ行ってしまいました・・・そこから折り返し戻ってくると、ちょうど夕暮れ時!モルダウ川に架かるカレル橋、丘の上に見えるお城・・・本当に夢のような光景です!プラハには10年ほど前に一度来たことがあって、その時にもこの光景には言葉が出ませんでしたが、やはり変わらずここにありました。しばらく川のたもとで日が沈んでいくのを眺めていました。同じように眺めている人たちもたくさんいました。
  
         
    <日暮れのカレル橋(上)とプラハ城>
カレル橋を渡って、少し街の中を歩いてホテルの方に戻りました。街の中心にはいくつかの路面電車がホテルの前の停留所から出ていて便利な様子。地下鉄は上り下りが多く、荷物があるとやはり大変。風景が見える路面電車やバスは乗っていても心地よく便利です!
2日目はまずお城に向かいました。お城は見学が必要な施設以外は朝5時から開いているそう!庭を歩いていてもゆっくり時間を過ごせそうです。聖ヴィトー教会の美しさは圧巻。大きな窓のステンドガラスが印象的でした。旧王宮、黄金小道(錬金師が多く住んでいたことから名づけられたそうです。かわいらしい家が並んでいて、今はお土産が売られていました。)広いお庭を歩いてゆっくり過ごしました。
  
  
    
   <聖ヴィトー教会とそのステンドガラス>       
    
      <黄金小道>
そして国立博物館横の国立オペラ座を訪れました。オペラを観にいけないかチケットを探しに行ったのですが、ちょうど私たちが滞在する2日間は休演のよう。路面電車に乗って国民劇場に行き、当日のチケットを取りました。
午前中よいお天気だったのに、だんだんに雲行きが怪しくなってついに雨が降り出しました。市民会館のカフェでお昼を食べました。壁も美しい絵で装飾されていて、たくさんの観光客が訪れていました。ここではグラーシュというハンガリー風のシチューとシュニッツェルを食べました。
  
  <市民会館>
少し止んではきましたが雨はぽつぽつと降り続け、その中を雨宿りしながら街を歩きました。旧市街で市場が開いているのを見つけてのぞいたり、自家製アイスクリームのお店でアイスクリームをちょこっと食べてみたり・・・シナゴーグなども少し見て、国民劇場に行くための準備で一度ホテルに戻りました。
    
  <市の様子>
国民劇場は「チェコ語によるチェコ人の舞台を」を合言葉に全国規模で寄付を募って建てられたオペラ座とのこと、立派で美しい建物でした。今回はチェコの人が作曲したミュージカルが上演されていました。本当に楽しい舞台・・・!華やかで、統一感があって、最後まで全く飽きることなく楽しみました。今回は3階の真ん中あたりの席、1人700円ほどのチケットでした。気軽に音楽と雰囲気を愉しめる!でもそれぞれにおしゃれをした人たちが大切に過ごし、自分たちの誇りに思っている場所だということが伝わってくるようでした。そのことを感じつつ・・・素敵でした。よい時間を過ごすことができました。
  
         
 
  <国民劇場の客席の様子と天井>
次の日、少しホテルの周りを散歩してモルダウ川の白鳥を見に行きました。そして最終の目的地、ベルリンへ向かいました。


<朝のモルダウ川>
      
  <泳いでいた白鳥。側に来てくれました>
ヴァッハウ渓谷川くだり
ウィーン4日目は遠出をして快速列車でウィーン西駅から1時間ほどのメルクという街に出掛けました。ドナウ川くだりのためです!メルクを始点に2時間ほど船で川を下って行きます。渓谷の美しい風景や山城、小さな街を見ながら、本当にゆったりとした時間が流れました。船の上ではいろいろな国の言葉が聞こえてきます。それぞれに夏休みを満喫している様子です!

<川くだりの船から見たドナウ川>
私たちは1階デッキのテーブルに座ってワインとシュトルムを注文しました。またまたシュトルム!でもこれが美味しいのです!初めての川くだり、休日気分を満喫しました。
   
         
  <川くだりで見た風景。小さな街やお城が見えました>
終点のクレムスの街を歩きながらお昼を買って、電車で食べながら帰りました。やはり快速列車で1時間ほど、ウィーンに戻って今度はベートーヴェンがリング内で住んでいた家に向かいました。
「パスクヴァラティハウス」というその家はウィーン大学の向かいにあって、ベートーヴェンが1804年から15年の間、数回にわたって住居とした建物です。交響曲第4、5、7番や唯一のオペラ「フィデリオ」がここで作曲されました。まだ実際に住んでいる人もいて、その一角にベートーヴェンの楽譜や使用したピアノ、生前に作られたレーベンスマスクや資料などが置かれた部屋がありました。すぐ近くにはヴォティーフ教会という美しい教会がありました。夜にはライトアップされ、夢のようにきれいでした。
  
     <パスクヴァラティハウス>
そして急いで路面電車に乗ってベルヴェデーレ宮殿へ向かいました。「よい眺め」という名前のこのお城にはクリムトやエゴンシーレの作品が多く展示されています。宮殿には上宮と下宮があって、上宮の窓から見た庭はなんともいえない美しさ。お城の中で飾られた絵を見ながらその美しさに浸りました。今の時期は下宮で企画展がされていて、下宮にあるはずの中世絵画やバロック絵画も上宮で見ることができました。本当に時間がなくて慌しく訪れなければいけなかったのが残念です!庭でゆっくり過ごすだけでも愉しそう・・・でもそれも欲張りな計画を立てた自分たちのせいかもしれません。夕暮れを見ながら最後のフィルムコンサートに向かいました。
    
   <ベルヴェデーレ上宮から見た風景。お天気にも恵まれきれいでした>
この日はベルリンフィルが毎年夏にヴァルトビューネという森の中の舞台で行うコンサートの模様が写されました。いく分観客がそれまでより少ないような・・・ウィーンフィルファンが来なかったのかな?(笑)と勝手な推測をしたりして。でも・・・!ヴァルトビューネのコンサートをここで聴けるとは!ヴァルトビューネのベルリンフィルコンサートはベルリンに住んでいたころの憧れでした。観客は思い思いにピクニックのように野外でのコンサートを楽しみ、最後は花火を手に時間が過ぎていくのを惜しむ、その光景をテレビで観て、行きたかったなあ!と・・・素晴らしい演奏はもちろん、本当にこころから音楽を「愉しむ」ベルリンの人たちを素敵に思ったのでした。
今回は「狂詩曲」をテーマに集められたプログラム、また本当に素晴らしい演奏でした。ずっと憧れて聴いていたサイモン・ラトルの指揮、ベルリンフィルの演奏・・・風の冷たい夜でしたが、うれしい時間になりました。
そして翌日はいよいよ次の目的地へ!プラハに向かいます。
ハイリゲンシュタットの森に行く
ウィーン3日目は午前中に王宮と美術史博物館、お昼からハイリゲンシュタットを訪れました。ハプスブルク王家の代々の皇帝が住居としたところ、今回もその豊かさを目の当たりにしました。宮廷銀食器等コレクション展示室では銀食器はもちろん、マイセン、ウェッジウッド…数々の陶磁器やガラス、有田焼の食器もありました。一品一品ため息が出そうな美しさでした。
前日のツアーで聞いたエリザベート妃の悲劇をたどるミュージアム、皇帝の部屋などを見て、王宮礼拝堂へ。ウィーン少年合唱団のミサ…は夏休みのため聞けませんでしたが少しの時間、その静けさを味わいました。
そして王宮の向かいにある美術史博物館へ。2階の絵画コレクションにはルーベンス、ブリューゲル親子、レンブラントを始め膨大なコレクションの数々です。建物の内装にはクリムトも携わっていたとのこと、大理石と金箔が使われた荘厳な中にもモダンな感じがする建物でした。ここも本当なら1日かけてゆっくり見たいところなのだけど…!
   
   <美術史博物館の内装>
後ろ髪ひかれながらも、次の目的地であるハイリゲンシュタットへ。前回ウィーンを訪れた時に行けず、いつか訪れてみたいと思っていた場所です。ベートーヴェンが過ごしたことで知られるこの場所は、リングから路面電車で30分ほど、ウィーンの北の森と言われている場所にある街です。ここでベートーヴェンゆかりの場所を訪ねて歩きました。
初めに訪れたのがベートーヴェンが耳の不自由なことに絶望して遺書を書いたという家です。小さく静かな佇まいの街の様子に合ったかわいらしい家。ベートーヴェンもこの土地を気に入っていたとのことです。しかし静養に来たけれど、病状は良くならず焦る気持ちもあったようです。充実した作品を生み出し、音楽的には良い時期だったようですが…
その後、エロイカガッセ(英雄の小道)と名付けられた通りを抜けて、ベートーヴェンガング(ベートーヴェンの散歩道)を歩きました。緑の中の小道でベートーヴェンは散歩しながら曲の構想を練ったとのことです。
  
            
  <ベートーヴェン遺書の家(上)と庭。この庭を眺めながらベートーヴェンはどんなことを考えていたのでしょう・・・>
道を路面電車の停留所に向けてたどって行くと、ベートーヴェンが立ち寄ったというホイリゲがありました。葡萄のつたを渡して飾った庭にテーブルが置かれていてそちらで一服。「ホイリゲ」は今年の葡萄酒という意味らしく、その年にできた自家製の新酒を軽食と一緒にいただけるレストランです。私たちも焼きソーセージとこのお店の「ホイリゲ」をいただきました。お店の奥からアコーディオンの音も!日が暮れはじめて、ろうそくがそれぞれのテーブルに点けられました。
  
       
 <ベートーヴェンの散歩道と賑わうホイリゲの様子>
ちなみに今日のお昼はリング内にある「ツム・ベッテルシュトゥデント」というレストランでウインナーシュニッツェルを食べました。お店の名前はこじき学生のためにという意味だそうです!ウィーンではじめにできたビアレストランだそうですが、お店の人は親切でお得でボリューム満点のメニューがたくさんありました。シュニッツェルも本当に美味!お店の自家製ビールと昨日教えてもらったシュトルムを飲みながら過ごしました。ビールもシュトルムも美味しい…!
 
 <ツム・ベッテルシュトゥデントのシュニッツェルとシュトゥルム。絶品でした!>
この日シュニッツェルにはまった私たち。ハイリゲンシュタットからの帰り道にファーストフードのシュニッツェル屋さんを見つけて買ってみました。ファーストフードとはいえその場で肉を伸ばして粉を付けて揚げてくれました。ホテルに持ち帰って食べたらこれまた美味!またこれからもシュニッツェルに出会う旅になるとはその時には想像もしていなかったのですが…
ウィーン2日目
ウィーン2日目は午前中にシェーンブルン宮殿を訪れました。フランスのヴェルサイユ宮殿を模して建てられたそう。マリー・アントワネットの母君、女帝マリア・テレジアが完成させたそのお城は、マリア・テレジア・イエローといわれる黄色で外観が統一されています。こちらもずいぶん前に観たままの姿。でも見学の仕方はずいぶん近代化されていて、時代の流れを感じました。シーズンということもあって本当にたくさんの人が訪れていましたが、待つことなどはなく豪華な中の様子をじっくり見て回りました。庭にも出てウィーンの街並みを一望できるグロリエッテにも登りました。この風景を同じようにマリア・テレジアもマリー・アントワネットも見ていたのかな。当時はもっとのんびりした風景だったと想うけれど・・・!
      
            
 <シェーンブルン宮殿。庭園にリスがいました>
午後からはリングに戻って、ウィーンの森を訪ねるツアーに参加しました。こちらは日本語のツアー。この時だけは本当に気を楽に回ることができました。シューベルトが「菩提樹」を作曲したカフェ、聖十字架教会、「うたかたの恋」で有名なマイヤーリンクなどを周りながらオペラ座の前まで帰ってきました。詳しい説明を聞いてこういうことだったのかと興味深かったです。聖十字架教会で買った修道士のコア(合唱)のCDは愛聴盤になりましたこの時にガイドの方が、ワインになる前の「シュトゥルム」というお酒を今の時期だけ飲むことができると教えてくださいました。ちょうど「どぶろく」のような感覚だそう。この旅行中に絶対飲んでみようと心に決めて戻ったのでした。
  
            
     
<(上)シューベルトの「菩提樹」の曲中に出てくる菩提樹と「泉」。ドイツ語では「井戸」となっているけれど、日本語訳のときに「泉」になったとガイドさんがおっしゃっていました。興味深い・・・>
<(中)マイヤーリンク>
<(下)聖十字架教会の修道士の方たちが作ったケーキをいただきました。美味しかったです!>
夜はフィルムコンサートへ。この日はプロコフィエフの「ピーターと狼」のアニメつきのコンサートとストラビンスキーの「春の祭典」「火の鳥」が演奏されていたコンサートが上映されました。大きな拍手と歓声が上がっていました。
ウィーンへ!
ミュンヘンのホテルを出て、同じく国際特急列車でウィーンへ向かいました。4時間ほどの列車の旅です。車窓から牛や馬のいる広い草原を見たり、小さな街を見ながら行きました。私たちは二等車の予約なしでずっと旅をしたのですが、座席の上に予約済み(予約されている区間の駅名が書かれていて、その区間以外は座ることができます)の紙があるかをチェックして、予約されていない座席に座りました。今回はどの電車でも座席を見つけることができて、快適に過ごすことができました。
ウィーンに着いたのは3時ごろ。この日はまず予約していたホテルにたどり着くことと、ウィーンで計画していた遠出のツアーの申し込みをすること、コンサート情報を見ること、街を様子を知ることを考えていました。ホテルはウィーン西駅から地下鉄を乗り継いだところ。住所で見つけていた通りがとても長い通りで、反対側の駅に降りてトランクを押して歩いた私たちは大変な思いをしました(笑)・・・過ごしているうちにウィーンの中心であるリング内にホテル前から路面電車が7分ほどでつながっていることを発見!路面電車やバスが利用できるようになってくると、ずいぶん街の様子が見えてくるように感じます。
ウィーンは学生時代に初めての海外旅行で旅した街です。本当に懐かしい!シュテファン寺院も市庁舎も・・・リング周辺の風景は確かに記憶のままでした。変わらないのだなあと感慨深く想いました。
   
   <シュテファン寺院。美しい姿はそのままでした>
ホテルから街の中心へ出て、ホテルザッハーへ。カフェでザッハートルテとりんごのケーキ(アプフェルストゥルーデル)をいただきました。お決まりのコースではあります(笑)・・・カフェのお手洗いが使えないとのことで、ホテルザッハーのお手洗いを使わせていただけることに。ホテルのロビーにはちらっと見ただけでマリア・カラス、クリスタ・ルードヴィッヒなどそうそうたるメンバーの写真が飾られていました。赤で統一された落ち着いた本当に素敵な雰囲気でした。のぞけたことは幸運でした!
         
   <ホテルザッハーのカフェで>
ツアーの申し込み、コンサート情報をチェックして一安心・・・ですがコンサートはやはり残念ながら断念。オペラ座はもちろんお休み、ウィーンフィルも・・・いつかまた聴きにくるぞ!その代わりに?この季節には市庁舎前で夜8時半からフィルムコンサートが行われていました。周りにはお店もいっぱい出て、ちょっとしたお祭りのよう!人々がたくさん集まって、銘々に夏の夜を楽しんでいました。この日はモーツァルトのドン・ジョバンニが放送されていました。でも夜は一日一日冷たくなって、タオルケットの貸し出しも始まりました。ヨーロッパはそろそろ秋の様子になりつつありました。
    
   <フィルムコンサートが始まる前の賑わい。コンサートが終わると市庁舎がライトアップされて夢のようにきれいでした>
ノイシュヴァンシュタイン城へ!
次の日は前日に計画していた遠出へ。電車で2時間ほどのフュッセンという街に出かけました。白鳥城という名前を持つ「ノイシュヴァンシュタイン城」というお城を訪れるためです。このお城は東京ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったと聞いたことのあるお城。ロマンティック街道の最後に位置するお城です。
ワーグナーに心酔したことで知られるルードヴィヒ2世が建てたその城は、15年ほどの歳月をかけて建てられたのに、ルードヴィッヒ2世が滞在できたのはわずか172日という短さ。その後王は幽閉され、湖でなぞの死を遂げることに・・・その悲劇ゆえにも知られるお城です。そしてその姿の美しさ・・・!外観も、白鳥の絵があちこちに描かれた城内も本当に洗練された美しさでした。王の部屋のほかにもワーグナー作品を上演するために作られたホール、湖を望む部屋・・・ワーグナーが滞在するために作られたその部屋を見て、感慨深いものがありました。
実際にはフュッセンからバスで10分ほどシュヴァンガウという街に行き、そこからホーエンシュヴァンカウ城というルードヴィッヒ2世の父であるマクシミリアン2世が建てたお城とノイシュヴァンシュタイン城の2つのお城を見に行きました。訪れるにはシュヴァンガウにあるチケットセンターでチケットを買い、決められた時間に集合場所に集まると、そこからガイドツアーに参加してグループで見学することになります。ホーエンシュヴァンガウ城を見学して、馬車やバス、徒歩でノイシュヴァンシュタイン城へ向かいます。ノイシュヴァンシュタイン城の近くにはマリエン橋というつり橋があって、そこから城を眺めるのは絶景!つり橋にたくさんの人が集まっていたのでこわい思いはしましたが(笑)美しいお城の姿を見ることができました。
 
      
 <ホーエンシュヴァンガウ城(上)とノイシュヴァンシュタイン城>
ホーエンシュヴァンガウ城から白鳥城ができるのを眺めながら、本当に長い間城の完成を愉しみに待っていた王の気持ちを想いました・・・3時ごろにシュヴァンガウを後にしてフュッセンの街へ。本当はバスで帰るつもりが1時間ほど待っても来ないので、フュッセンまで3キロほどの道のりを歩いて帰りました。そのおかげ?でバスからは見えなかった風景を見ることができ、フュッセンの街もゆっくり歩くことができました。かわいらしいフュッセンの街並みを見ながらカフェで一服。そしてミュンヘンに戻りました。
    
    <フュッセンのカフェで>