Ein Tagebuch von Berlin

私的伯林日記
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シャンティイ― ランチタイムコンサー

 

シャンティイ― ランチタイムコンサート

 

 

 

 

 

神戸・須磨のフレンチレストラン「シャンティイ―」にてのランチタイムコンサートです。ソプラノ和田秀美さんご出演のコンサートにご一緒させていただくことになりました。

 

美味しいお食事、そして音楽をお愉しみいただけますように…

 

 

 

<日時>5月6日(日)

 

    第1部 13時〜13時40分  第2部 14時〜14時40分

 

(ランチタイム12時〜13時、デザートタイムを挟んでの入れ替えなし2ステージ)

 

 

 

<場所>フレンチレストラン「シャンティイ―」

 

     (神戸市須磨区多井畑若林12−9 TEL 078‐741‐1016)

 
 
<料金> ミュージックチャージ 1300円
 
     (食事代 別途必要、ライブメニュー1600円より、要予約)
 
 
<プログラム>
 
 R.シューマン:ズライカの歌
 
  メンデルスゾーン:ズライカ 作品57の3
 
 シューベルト:ズライカ 作品14
 
  R.シューマン:トロイメライ 夕べに ほか(ピアノソロ)
 
  貴志康一:天の原
 
       赤いかんざし
 
       かもめ
 
  小林秀雄:すてきな春に
 
 
                  ほか
 
 
 
<出演> 
 
 和田 秀美(わだ ひでみ/ソプラノ)
大阪音楽大学声楽学部声楽学科卒業。卒業後リトミック研究センター教員養成校卒業、ディプロマA取得。
現在は、合唱指導、声楽指導、導入期のピアノ指導にあたりながら、地域イベント、幼稚園・小学校またコンサートなど演奏を行っている。
声楽を有宗政忠、故内村貹子、西垣千賀子の各氏に師事。ピアノを押田貞子氏に師事。須磨区音楽家協会会員。
 
 
 
 
 宮本智子(みやもと さとこ/ピアノ)
 
神戸大学教育学部音楽科卒業、同大学院修了。ピアノを大藤かつ美、中野美子、尾熊志津江、武谷安子の各氏に師事。
日独リーダークライスドイツリート講習会に参加、ベルリン、クロッセン、ヴァイカースハイム、ハンブルクにおける演奏会に出演。2003年同講習会にて奨学金を授与され、2004年ドイツ・ベルリンに留学。サヤリ・ダダス氏のもとでピアノ演奏法、ドイツリート解釈法を学ぶ。
 
 
 
 
<お問い合わせ先・ご予約>
 
 
 
フレンチレストラン「シャンティイ―」(TEL 078‐741‐1016) 
   
https://www.hotpepper.jp/strJ001048831/  (ホットペッパーグルメHP) 
 
 
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春の兆し

長い間寒さの厳しい日が続いたけれど、ようやく日差しを暖かく感じるようになってきました。

友人のお宅にお邪魔しました。今回も手作りの素敵なお品でおもてなしくださり、幸せな時間をいただきました。

 

 

 

「食べる紅茶」とのこと、なんてきれい!ほのかで柔らかな甘さに癒されました。

 

 

 

 

 

 

トマトソースのパイ、スモークサーモンのサラダとスープを作ってくださいました。美味しい…!

きれいな青色のお皿の食卓です。

 

 

 

 

 

 

 

 

デザートに焼いてくださったアップルパイ、焼き立てのよい香り!サクサクです。

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は友人の発表会のビデオを見せていただくためにお邪魔しました。今年も教え子の皆さんの生き生きした音楽のステージを拝見できて嬉しくたくさんのヒントをいただきました。友人と皆さんの日々を想い、友人の懐の深さや温かさを想いました。

 

 

 

発表会のプログラムも素敵、ひとりひとり出演の皆さんに寄せた友人のコメントも皆さんへの想いでいっぱい。絆が温かく伝わりました。

 

 

 

 

 

 

この日は友人のお嬢さんにもお会いできたこと嬉しいことでした。ピアノとオーボエをずっと続けてらして、ますます輝いてらっしゃることまぶしく感じています!また素敵な音楽を聴かせていただけること、心待ちに想っています。

 

再び伺い始めたレッスン、自分にまだ見えていないものを発見できる大切な機会。ひとつひとつを血とし肉としていきたいと心から想います…!

 

 

 

 

 

農家カフェ「兵庫のおいしんぼ」さんのお昼ごはん。素材にこだわってらして、それぞれの味が身体に優しく染みわたりました。

最後に出してくださった米麹のヨーグルト。レッスンを振り返りながら大事にいただきました。

 

 

 

 

 


 

 

ひとつひとつがシューマンに繋がり向き合う日々を過ごしています。大切にじっくり…向き合うことができる機会をいただけたことを幸せに想います。温め育てていきたく想います。

 

 

 

 

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早春のコンサートのご紹介

3月、早春の頃の2つのコンサートをご紹介します。

 

初めに3月4日、奈良フィルハーモニー管弦楽団第42回定期演奏会です。

ブルックナーの交響曲、ドヴォルザークのチェロ協奏曲が演奏されます。

 

 

 

♪チケットの取り扱い、お問い合わせ

奈良フィル事務局(0743−57−2235  e-mail: info@naraphil.com)

 

 

 

 

 

2つめはクラリネットアンサンブル「クラリアンカルテット」の演奏会です。


 

テーマはリズムのエンターテイメント!楽しいプログラムがいっぱいです。

 

<日時>3月11日(日)1回目 13時30分〜 2回目 16時30分〜

<場所>国際楽器社4Fサロン

<プログラム>

 タンゴ組曲 (A.ピアソラ)

 私のお気に入り(R.ロジャース)

 黒いオルフェ(L.ボンファ)

 17世紀の古いハンガリーの舞曲(F.ファルカシュ)  ほか

 

♪お問い合わせ先

国際楽器社 (06−6252-0222) 

 

どちらのコンサートにもクラリネットの西川香代さんがご出演です。

 

 

少しずつ風の冷たさが柔らかになる頃(そう願っています!)音楽のひと時をお愉しみいただけますように…足をお運びください!

 

 

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ミニコンサート

少しだけ日差しを暖かく感じた日、昨日は課外ピアノレッスンにうかがっている幼稚園でのミニコンサートの日でした。

クラリネットの西川香代さんがご一緒くださり、年長さん3クラスの子供たちと40分ほどの音楽とお話の時間。

楽しい曲、そして夏の音楽教室の時にも少しお話ししたシューマンの作品も演奏させていただきました。

 

シューマンの「クラリネットとピアノのための幻想小曲集」、本当に素敵な曲。大人が大切に磨いたものを届けることができますように。そして音楽を近く感じてもらえたら…そのために子供たちが見ていること、感じていることを知りたく想い、子供たちに届く言葉でお話もしたく想いました。

フランスの作曲家ピエルネのおしゃれな小品「カンツォネッタ」、「インマークライナー(だんだんちっちゃく)」、「クラリネットを壊しちゃった変奏曲」…西川さんが子供たちに伝えてくださった音楽のワクワク、魅力はきっと柔らかにそして確実に子供たちの心に届いたことと想います!
 

子供たちと音楽を繋ぐことができたら、音楽を肌で感じ楽しんでもらえたらと願う時間、子供たちの歓声が嬉しく…演奏させていただいていた私もたくさんのエネルギーをもらうことができました。
 

コンサート後、花束をいただきました。大切に飾らせていただいています!

 

 

 

 

 

年長さんの女の子が大切に運んでくれ渡してくれた花束、嬉しかったです!


 

子供たちの心の中のどこかに昨日の音楽のひとときが栄養となってくれますように、そしてまた私も積み重ねていきたく想います。

 

 

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素敵なコンサートのご紹介

2つの素敵なコンサートのご紹介です。

 

1つ目は直木賞受賞作品「蜜蜂と遠雷」のコンサート、映像や朗読とオーケストラとのコラボレーション。

残席わずか(1月27日夜公演に少し)とのことです。

クラリネットの西川香代さんご出演のコンサート、詳細は以下のホームページをご覧ください。

 

 

「蜜蜂と遠雷」リーディング・オーケストラコンサート 〜コトダマの音楽会〜 

 公式ホームページhttp://www.reading-mitsubachitoenrai.com/

 

 

 

2つ目のコンサートは播磨室内合奏団の第3回定期コンサート。2月3日(土)14時から神戸・元町の風月堂ホールにて開催されます。

ブラームスとドヴォルジャークの弦楽六重奏曲がプログラム、ヴァイオリンの立花礼子さんご出演のコンサートです。

 

 

お問い合わせ先(チケット取り扱い)は以下の通りです。

 播磨室内合奏団事務局  strings.harima@gmail.com

 

 

 

寒さの折のひと時、音楽とともに心温かにお過ごしいただけますように…

是非足をお運びください!

 

 

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ありがとうございました・・・!

17日はベートーベンの散歩道シリーズのサロンコンサート、18回目の会の日でした。

 

日差しはあるけれど風の冷たい日、そんな冬の日でしたのに80席ほぼ満席のお客様がお運びくださり音楽のひと時をご一緒くださいましたこと、感謝の気持ちでいっぱいです…!

 

今回は神戸・御影の世良美術館の素敵なサロンでの会、美しい絵に囲まれた空間です。シリーズのサロンコンサートはいつもプログラムにまつわるお話をさせていただき演奏をお届けしています。今回はベートーヴェンのヴァイオリンソナタを3曲お届けしますプログラムを組みました。27歳から33歳までの7年間、その短い間にベートーヴェンは9曲のヴァイオリンソナタを書き上げました。その中から選んだ3曲をお届けすることでベートーヴェンが生きた7年間に日々をご一緒に体感いただけましたら…そのような想いでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前半は2番と5番「春」、27歳から31歳までのベートーヴェン!

 

 

 

 

 

後半はベートーヴェンの「決心」を経た33歳の時の作品、9番のヴァイオリンソナタ「クロイツェル」をお届けしました。

 

 

 

 

 

 

音楽にじっくり耳を傾けてくださいましたお客様皆様の温かなお気持ちに心からの幸せをいただきました…!

 

 

 

 

 

 

アンコールにクライスラーの「ベートーヴェンの主題によるロンディーノ」をお届けしました。

 

 

 

会を主催くださり、「想い」をいつも美しい形にしてくださったアトリエミックの松田様。いただきましたものは宝物、私の大切な大切な糧です…!

 

 

 

 

 

 

ヴァイオリニストの立花礼子さん。今回もご一緒くださいました日々からいただけたものは数え切れません。立花さんとベートーヴェンの3曲のヴァイオリンソナタに向き合わせていただくことができた今回の日々も充実と幸せで満ちたものでした!

 

 

 

3曲がどれほど素晴らしい音楽であるのか、ベートーヴェンの音楽がどれほど深く広いものなのか感じ、いつも尊敬の念で向き合うことができたのは立花さんとご一緒できたからこそと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

上記2枚のお写真はお客様からいただいたもの、嬉しく感謝の気持ちです!

大切にいたします。

 

 

 

 

お心いただきました美しいお花、大切に飾らせていただいています。ありがとうございます…!

 

 





 

 

 

 

 

お心いただきましたお品も…大切に大切に楽しませていただきます!

 

 











 

 

 

 

 

ベートーヴェンの生きた日々と音楽。それを想うと心震えます。まだまだ道半ばですが、いただけたものを大切に持ち続けて進んでいきたく想います。

 

 

 

 

 

 

本当にありがとうございました…!

 

 

 

 

 

 

 

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ベートーベンの散歩道vol.18

ベートーベンの散歩道vol.18

時代の先駆者として

〜ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ集

 

<日時>2017年12月17日(日) 午後2時30分開演(2時開場)

 

<場所>世良美術館 (阪急御影駅南改札口より徒歩6分)

 

http://www.osk.3web.ne.jp/~amon4696/index2.html    

 

 

<チケット料金> 3000円 (全席自由・要予約)

 

<プログラム>

 

べートーヴェン:

 

ヴァイオリンソナタ 第2番 イ長調 作品12−2

 

ヴァイオリンソナタ 第5番 ヘ長調 作品24「スプリングソナタ(春)」

 

           *   *   *       

 

ヴァイオリンソナタ 第9番 イ長調 作品47  「クロイツェル」

 

<出演>

 

♪立花礼子(たちばなれいこ/ヴァイオリン)

 

4歳より才能教育研究会にてヴァイオリンを始める。

毎日学生音楽コンクール西日本大会高校の部第2位。兵庫県立西宮高等学校を卒業後、フランス国立リヨン高等音楽院にて学び、1994年同音楽院を卒業。
1995年ヨーロピアンファンデーション・モーツァルトアカデミーに所属、室内楽を中心としたコンサートツアーに参加。
1997年帰国後最初のリサイタルを開催。1998年ギターの溝淵仁啓とDUO BOSMARを結成、2001年5月に1stCD「デキャラージュ」をリリース。現在京阪神を中心にさまざまな形で演奏活動を行っている。

♪宮本智子(みやもとさとこ/ピアノ)
神戸大学教育学部音楽科卒業、同大学院修了。ピアノを大藤かつ美、中野美子、尾熊志津江、武谷安子の各氏に師事。
日独リーダークライスドイツリート夏期講習会に参加、ベルリン・クロッセン、ヴァイカースハイム、ハンブルクでの演奏会に出演。
2003年同講習会にて奨学金を授与され、翌年ドイツ・ベルリンに留学、ベルリン芸術大学教授サヤリ・ダダス氏のもとでピアノ演奏法、ドイツリート解釈法を学ぶ。

 

<ご予約申し込み・お問い合わせ>

 

TEL 090-1958-1972  fax 0798-57-5773

メール info@micsalon.com

 

主催 株式会社 アトリエミック

 

http://ameblo.jp/operacostume/

 

 

 

 

 

♪2008年より回を重ねてきましたサロンコンサートシリーズ「ベートーベンの散歩道」の18回目の会です。今回は特別篇としまして神戸・御影の美術館「世良美術館」(http://www.osk.3web.ne.jp/~amon4696/index2.html)サロンにて、休憩を挟ませていただいての演奏会形式の会をお届けいたします。

 

時代の先駆者としてさまざまな分野で進む道を切り開いていったベートーヴェン。ヴァイオリンソナタに注目しその姿を追います。これから折に触れてブログなどにて文章も少しずつ書き留めていきたく想っております。

初冬の頃、音楽の時をお愉しみいただけますように…足をお運びいただけますことお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ベートーヴェンとヴァイオリン2

べートーヴェンのお話の2回目はベートーヴェンが出会った二人のヴァイオリニスト、ジョージ・ブリッジタワーとピエール・ロードとベートーヴェンとのお話です。この2人のヴァイオリニストはベートーヴェンの2つのヴァイオリンソナタの成り立ちに大きく関わりました。

 

17日のコンサートでお届けします第9番のヴァイオリンソナタの成り立ちに関わったのはジョージ・ブリッジタワーでした。ブリッジタワーはベートーヴェンより10歳ほど年下でポーランドに生まれ、イギリスで活躍したヴァイオリニストです。少年時代から音楽の才能をあらわし、10歳になるかならないかくらいでパリやロンドンなどで演奏会を開き成功を収めました。その才能は当時の英国王太子でありのちのジョージ4世に認めらるほどで、王太子はその後もブリッジタワーの音楽教育に継続的に携わりました。

 

1803年、ベートーヴェンが33歳の時にブリッジタワーはウィーンを訪ねベートーヴェンに出会い共演します。その才能と卓越した技術に感銘を受けたベートーヴェンはブリッジタワーのためにヴァイオリンソナタを作曲しました。その作品がヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」です。

 

ブリッジタワーの演奏会のために急いで書き上げられたこの曲はベートーヴェンのピアノ、ブリッジタワーのヴァイオリンで初演されています。初演の幕が開く寸前まで作曲が行われたこの曲、初演ではベートーヴェンによって第1楽章と第2楽章の一部は大まかに書かれた手書きの楽譜をもとに即興的に演奏され、第3楽章は自身が作曲した第6番のヴァイオリンソナタの終楽章のために書いておいたフィナーレを転用したものでした。

 

しかしこの第9番のヴァイオリンソナタはベートーヴェンのヴァイオリンソナタの中で最も規模が大きいだけでなく、ヴァイオリンソナタというジャンルにおいて最高峰と言われる作品となりました。ベートーヴェン以前のヴァイオリンソナタが「鍵盤楽器にヴァイオリンの助奏がついたもの」と言われていたのに対して、ピアノとヴァイオリンはこの作品において2つの楽器は対等な存在となり、その後のヴァイオリンソナタの在り方にに大きな影響を与えるものとなったでした。

 

ベートーヴェンも自身で「ほとんど協奏曲のように、きわめて協奏的な様式で書かれた、ピアノフォルテとオブリガートヴァイオリンのためのソナタ」と題したこの曲、ブリッジタワーのヴァイオリニストとしての才能がベートーヴェンに1つの霊感を与え、このような作品が生まれることとなったようです。

 

ここで疑問が起こります。もともとはブリッジタワーのために作られた作品であるはずの第9番のヴァイオリンソナタがなぜ「クロイツェル」なのか…クロイツェルとは当時有名であったフランスの名ヴァイオリニストの名前です。ベートーヴェンとブリッジタワーの間にはトラブルが発生して(ブリッジタワーの証言によると一人の女性についてのトラブルであったとのこと)仲たがいすることになってしまい、出版の際には別のヴァイオリニスト「クロイツェル」にこの曲が献呈されることになったのでした。

 

この作品が作られた1803年にベートーヴェンはウィーンからパリに拠点を移そうと考えていたため(実現はしなかった)、このヴァイオリンソナタをクロイツェルに献呈したのは、クロイツェルのことを尊敬しているとともにパリ行きの足掛かりをつかもうとしたのかもしれません。ただ献呈されたクロイツェルはこの曲に理解を示さず、1度も演奏することがなかったと言われています。当時、型破りであったこの作品、そのエネルギーの強さを想い起します。

 

 

 

そしてもう1人のヴァイオリニスト、ピエール・ロード。ロードはベートーヴェンの10番のソナタの成り立ちに関わったヴァイオリニストです。ベートーヴェンが10番のヴァイオリンソナタを完成させるのは1812年、ベートーヴェン42歳の時。1797年から6年という短い間に第9番までのヴァイオリンソナタを書き上げたベートーヴェンでしたが、第9番を作曲した後は9年間ヴァイオリンソナタを生み出すことはありませんでした。

 

この作品はロードからの依頼を受け、ベートーヴェンが作曲したものです。ピエール・ロードは実はクロイツェルとライバル関係であったヴァイオリニストでした。ロードは当時すでに年老いていたため往年の技巧に影が差していたよう。ベートーヴェン自身の作曲スタイルの変化の時期であったこともあり、穏やかで親密、簡潔な作品となりました。

 

初演はロード、そしてベートーヴェンの友人であり支援者、そして愛弟子であったルドルフ大公がピアノを担当しました。耳の不調が進行していたベートーヴェンがピアノを弟子であるルドルフ大公に託した初演は評判よく(特にピアノ)、ベートーヴェンの改訂を経て4年後に出版された時にも作品としてよい評価を得ました。献呈は初演のピアノを担当したルドルフ大公になされました。

 

第9番、第10番のヴァイオリンソナタは対照的な性格を持つ作品になりましたが、ベートーヴェンが人と出会いそこから影響を受け、日々を生きて、自分の音楽を発展させていったということに惹かれます。ベートーヴェンの内にあったもの、出会いや生きた日々から与えられたもの、両方から醸し出されたもの。そこに人としての体温を感じます。ただ音があるのではなく、人がいて音楽がある。人が生きている温かさがある…そのようなものも感じながら積み重ねていきたく想います。

 

 

ベートーヴェンの第2番、第5番、第9番のヴァイオリンソナタをお届けします17日のコンサートまであと1週間ほどになりました。音楽をゆったりひと時お愉しみいただけますように…是非足をお運びください。お待ちしております。

 

 



 

 

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ベートーベンとヴァイオリン 1

 ベートーヴェンは様々なジャンルにおいて生涯にわたり自らの音楽を発展させ展開していきます。まるで何人もの人生を一人で生きたように・・・!一人の作曲家が人生をかけて成し遂げることをいろいろな分野でやりとげてしまったよう。そのスピード感と先へ進む力、エネルギーの強さに尊敬の念を抱きます。

ベートーヴェンとヴァイオリン。明日から12月。17日のコンサートに向けて、少しずつベートーヴェンのことを書き綴ってみたいと思います。ベートーヴェンが出会ったヴァイオリニストたち・・・今日はまず若かりしベートーヴェンが出会った一人のヴァイオリニストのこと、そして彼とベートーヴェンとのお話です。
 



ベートーヴェンが最初に作曲したヴァイオリンソナタは作品12の3つのヴァイオリンソナタです。作曲されたのはベートーヴェンが27歳から28歳にかけてのころでした。



22歳で音楽の都ウィーンに居を移したベートーヴェンはハイドンに学び、その後自分の道を模索していきます。そのような時期であったベートーヴェン28歳の春に彼はカール・アメンダというヴァイオリニストと出会っています。



 



当時バルト海沿岸にあったクールラントという国の出身であったアメンダは大学で神学を修めた後、音楽家として演奏活動を始めます。28歳のベートーヴェンとウィーンで出会ったアメンダはベートーヴェンの1つ年下、同年代ということもあって二人は親しくなり友情をはぐくみます。
ベートーヴェンが最初のヴァイオリンソナタ作品12の3曲を書き上げたころに二人は出会い、縁を深めていったのでした。

 



確かな文献などを見つけることはできなかったけれど、ベートーヴェンがヴァイオリンの奏法のことや、どのようにピアノとヴァイオリンの音楽を作っていくのか考える上で、親しいヴァイオリニストとの出会いはきっと大きな刺激であったことと思います。



 



ベートーヴェンの作品12のヴァイオリンソナタは当時の売れっ子作曲家サリエリに捧げられていますが、ウィーン風、そしてモーツァルトのヴァイオリンソナタの形式・・・「ヴァイオリンの助奏つきピアノソナタ」に近いと言われています。



その後5番「スプリングソナタ」を書き上げたのがベートーヴェン31歳の時。4番、そして作品30の3曲となる6番から8番のソナタはベートーヴェン32歳の時に書き上げられていますが、アメンダがウィーンに滞在していた時期である1798年から1799年を経て4番以降のベートーヴェンのヴァイオリンソナタがほどなく生み出されることになるのでした。



 



ベートーヴェンとアメンダとの友情はとても愛情深いものだったようで、ベートーヴェンはアメンダに弦楽四重奏曲第1番の初稿を献呈しています。アメンダが1799年にウィーンを去る際、ベートーヴェンが愛情あふれる献辞とともにアメンダに贈ったその初稿を彼は生涯大切に持っていたと言われます。



アメンダはその後リガを経て帰郷します。結婚し牧師となり、神学の道を進むことになるのでした。その後も二人は書簡のやり取りを通じて親交を深めます。



アメンダにベートーヴェンは1801年31歳の時に自分の耳の不調について告白する手紙を送ります。当時耳の不調を世間に隠していたベートーヴェンにとって、そして翌年、有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」をしたためることになるベートーヴェンにとって、アメンダは自分の心の内を明かせる本当に親しい友の1人であったのだと思われます。




ベートーヴェンの耳の不調については、私たちは音楽史としてベートーヴェンの人生をすでに知っていて未来から見ています。ただベートーヴェンにとっては、はじめのうちはいつか治るものであろう、良くなっていくのではないかという希望があったのではないかと思うのです。



それがいろいろな手を尽くしても、悪くなることがあっても良くなることはないとわかった時…それはどのくらいの苦悩であったか…私たちには計り知れないものがあるのではないでしょうか。



それまでピアノの名手としての評判も高かったベートーヴェン(素晴らしい即興演奏ができるピアニストと言われていた)が、「ハイリゲンシュタットの遺書」で自ら耳の不調を受け入れ、「作曲家」として生きていこうと決意したこと。その決意からその後生まれる数々の傑作を想うと心が大きく動かされます。



 



そしてベートーヴェンは1803年33歳になるまでに主要なヴァイオリンソナタ9番までを書き上げます。ヴァイオリンソナタに関しては7年間という短い間に9曲を書き上げ「クロイツェル」への階段を駆け上ることになるのです。



 



アメンダに初稿を贈った弦楽四重奏曲第1番はベートーヴェン自身の改訂を経て1800年、30歳の時に現在の形に整えられます。そして彼の全16曲の弦楽四重奏曲はベートーヴェンの最晩年1826年、56歳の時まで書き続けられます。



アメンダとの出会いと友情がその後のベートーヴェンとヴァイオリンとの関わりに1つの役割を与えていたのではないか、そのように感じています。




 



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晩秋の頃

11月もあと少し、晩秋という言葉が似合う季節になりました。フルーティストの碩ゆかりさんとの合わせに伺いました。碩さんはクリスマス発表会にゲストとしていらしてくださり、プログラム最後のミニコンサートをご一緒くださいます。ご一緒くださるのはモーツァルトが幼いころに作曲した可愛らしいフルートソナタとフルート奏者でもあったタファネルが作曲した華やかな作品「ミニヨンの主題によるグランドファンタジー」の2曲です。

 

素敵なカップでおもてなしいただきました。

 

 

 

 

 

時代も雰囲気も違う2曲、皆さんにフルートの魅力を感じていただける、そして楽しんでいただけるミニコンサートになりますように。いろいろな場面が出てくるグランドファンタジーはフルートのいろいろな魅力でいっぱいの作品、フルートの魅力と様々な音色を聞かせてくださる碩さんの演奏を皆さん楽しみにしていてくださいね!

 

 

 

くださった可愛らしいお品、香ばしく優しい甘みです。ほっこりいただいています。

 

 


 

 

そして今日は18回目のベートーベンの散歩道、12月17日のコンサートのための会場でのリハーサルの機会をいただきました。

 

 

 

大切な機会をいただけて「これからしなければいけないこと」そして「これからできること」をたくさん発見することができました!ベートーヴェンの3曲のヴァイオリンソナタに向き合う日々。合わせの中からいただける1つ1つが宝物、ベートーヴェンの偉大さに出会う幸せ。懐深いベートーヴェンの音楽に抱かれながら自分のすべきことを積み重ねていきます。

 

 

 

 

清荒神さんの大きなイチョウの木。黄葉し、美しい!

 

 





 

 

 

 

秋から冬へ、季節が進みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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